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敗戦、そして 

2018, 07. 03 (Tue) 22:30


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うーん。残念。昨日の日本代表戦、日本はベルギー代表に2-3で惜しくも敗れました。原口、乾両選手のゴールが立て続けに決まったときはぼくもベスト8が見えたと思いましたが・・・。選手たちもそう確信したのでしょう。失点し次々と崩れ落ちる選手たちを見ると切なくて胸が痛くなりました。特に泣いている選手たちを見ると。この歳になると、だんだん自分自身の悲しみよりも他人の悲しみの方が胸に堪えたりするんですよね。試合後、今大会で代表を去るベテランの本田選手や長谷部選手が、泣いている乾選手や昌子選手を慰めている姿が印象的でした。原口選手も泣いていたなあ。がんばって立派でした。

一方、後半ロスタイムでも攻めきろうとして失点したという事実に関しては、おそらく数日前のポーランド戦で負けているにもかかわらず予選突破を優先して消極的なパス回しをしたことをさんざん国内外で非難された影響が大きいと思います。本来、攻めて攻めて攻め倒す、というのが西野さんの哲学ですし、あの派手な散り方はまんま西野ガンバのデジャヴですから。「だったら攻めてやるよ!」という「マイアミの奇跡」から端を発した、この頑固な人の開き直りですね。

明暗を分けた最後の数プレイに関しては、特にイタリアメディアが「戦術的ではない」と厳しい批判をしていますが、そのイタリアメディアが、同時に数日前のポーランド戦の日本の試合の「殺し方」に対して、「当然」「理解できる」と極めて好意的な批評を寄せているのが面白いです。

結局イタリア人にとっては、「勝つ」ことが絶対であり、リアリズムの根幹にあるすべてなのであって、そこから逆算して効率的なプレーや試合運びは善、そこから外れる戦い方はどんなに美しさやロマンティシズムに溢れていても悪、ということなのでしょう。その割り切り方がイタリア人らしくて、長年セリエAを観続けてきたぼくとしては懐かしくて面白かったですね。ぼく個人の考えもイタリアのこの批評にかなり近いですが、でも日本人としては西野さんの戦い方にも一定の理解をします。あのまま延長戦に突入していても、高さに劣る日本は耐えきれずに遠からず決壊していたであろうことは確実ですから・・・。延長を望まず、万に一つの可能性を信じて勝負を賭け、そして美しく散った。日本人は民族史的に攻勢に強く、守勢に弱いとよく言われていますが、その特質がよく現れたシーンだと思います。(いくぶん大げさなようですが)「その国の陸軍にその国の民族的な本質がよく現れる」とは司馬遼太郎さんの言葉でしたっけ?

ともあれ、ベルギー戦をもって日本代表の2018ロシアワールドカップの旅路は終了しました。去って行く選手たちもいれば、新たに加わる若い選手たちもいて、また新しい日本代表が胎動していく季節が始まります。四年後へ向けた彼らの戦いを、期待をこめて応援したいと思います!



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