『パンダコパンダ』 

2017, 09. 20 (Wed) 00:30


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子どもたちは『パンダコパンダ』が大好きです。DVDをセットして(ぼくの私物)、あの独特のイントロが流れてくるや否や、もう最初の歌い出しから声を限りの大合唱がはじまります。中には踊り出す子もいたりして、気分はもうすっかりミミちゃんです。いったいなにがあんなに子どもを引きつけるのか・・・。天才宮崎駿の力にはただただ圧倒されるばかりです。いやもう、ホントすごいですから。

本編が始まっても、子どもたちは指をしゃぶり、食い入るように画面を見つめています。二人組の泥棒が侵入し、トラちゃんが部屋に迷い込んだあたりからわくわく度は一気に高まり、そのままテンションは最後まで続きます。じっさい、30分ちょっとくらいの作品ですから見せるにはちょうどいい長さですよね。でもご本人は以前から「テレビに子守をさせるな! トトロなんて何回も家で見せるな!」と、昨今の宮崎アニメを子どもたちに見せる風潮に対してとても立腹されているそうなので、内心忸怩たる想いもありますが・・・。(でもパンダコパンダはとてもかわいくていいと思うんですけれど)

一アニメファンとして見ると、『雨降りサーカス』にはのちの『ポニョ』を思わせるシーンがふんだんにあったりして凄く楽しめる作品です。一人で正座し観直して見ていた若い頃とは違い、こどもたちと一緒に見るパンダコパンダには新しい発見とわくわくする魅力がいっぱいです。

今でも大好きな作品です。


『ダイヤモンドは砕けない』 

2017, 01. 10 (Tue) 00:30


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ジョジョと言えば魅力的なポージング


ちょっと前の話になってしまいますが、昨年12月にアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない』(長いですね)が最終回を迎えました。や、すごく面白かったです。最終回に至るまでの怒濤の展開とちょっぴりほろ苦い決着、そして開かれた希望に向かっていくエンディングには本当に感動しました。(アニメオリジナルの追加シーンもありましたしね)

以前申し上げたように、ぼくはどちらかというと第二部と第三部に深い思い入れがある人間で、(承太郎と老ジョセフが大好き)第四部はその反動からか原作の連載からも少し離れていた時期でした。それだけにアニメは逆に学生時代の記憶が甦るというか、観ていて懐かしさがこみ上げてくる作品でしたね。コミックスもあえて読み返さないようにして、仗助や康一くんや億泰の活躍を毎回わくわくしながら観ていました。もちろん承太郎の活躍も期待していましたが、あまり彼の出番を多くしてしまうと、仗助ら新しい魅力的なキャラクターたちの出番がなくなってしまいますからね。最強キャラの難しいところです。(でも最後に吉良をやっつけたのでよしとします!)

第四部の魅力的なところは、それまでのロードムービー的なストーリーから一転して犯罪サスペンスタッチの物語になっているところです。すごく凶悪で危険な悪党を敵として配しているのに、読んでいるうちにいつの間にか敵役である吉良にしっかり感情移入させられているところも凄いですよね。正直申しまして絵柄は第三部の頃の絵の方がいかにも少年漫画っぽくて好みなのですが、でも後半どんどんスタイリッシュに洗練されていく第四部の絵もとても素敵だと思います。

さて第五部ですが、はたしてアニメ化はされるのでしょうか? まだ公式のアナウンスはないようですが、ここまでくれば是非とも放映していただきたいですね。(そして声の付いた動くブチャラティを見てみたい)その日が来るのを楽しみにしつつ、とりあえず第五部を読み返して予習しておきたいと思います!

アニメにおける自転車 

2016, 10. 12 (Wed) 00:30


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少し前ですが、自転車を買いました。シティサイクル、通称ママチャリです。

もともとクロスバイクは一台持っていたのですが、最近忙しさのせいかあまり使わなくなってしまって(ほんとは忙しさのせいにしてはいけないのですが)、ずっとしまってありました。その上もう一台いるかな? とも思ったのですが、あれば便利かなと考え、購入しました。が、あるとやはり使うもので、けっこう重宝しています。頑丈なので気軽に乗り回せるのがいいですね。

もうじき冬ですし、路上を走れるのもあと少しですが、それまでに眺めの良いサイクリングロードとか走ってみたいですね(うんとあったかい格好して)。

さて、そんなぼくらの日常風景にすんなり溶け込む自転車ですが、フィクションの世界でも自転車が画面に現れる頻度はけっこう高いようです。(と、ここからアニメの話)とくにアニメーションにおけるこの乗り物の登場頻度はなかなかのもので、ぼくたちも数多くの作品で印象深いシーンを目撃しています。

アニメにおいて、キャラクターの最初の登場場面というのはそのキャラの印象を決定づけるとても重要なシーンです。そのため、どの作品においてもそのキャラを際立たせるためにいろんな演出を施しますが、自転車という乗り物の持つ運動性が「軽やかさ」や「優雅さ」といったポジティヴな言葉を連想させるせいか、かわいい女の子キャラクターが元気に自転車に乗って登場する作品は多いような気がします。

ぱっと思いつくだけでも、アニメ『アイドルマスター』では冒頭、制服姿の天海春香ちゃんが明けたばかりの空の下、自転車で駅に向かうシーンで物語は始まりますし、『ふしきの海のナディア』では第一話、ナディアが颯爽と自転車に乗って登場するシーンでは、ジャンが一目でナディアのことを好きになってしまうことでストーリーが動き出します。どうもぼくら男の子にとって、「自転車に乗る女の子」という存在はなんともふしぎな魅力を放っているようです。うまく言えませんが、チャーミングさが5割増しになる感じというか。

もっとも、自転車の持つ運動性はたんにかわいいキャラクターの愛らしさを際立たせるための働きをするだけではありません。時に、それは作劇や演出における重要なトリガーともなります。そう、車輪がその回転数を増すとき、物語のスピードもまた速度を増します。自転車が疾走、または暴走するとき、物語の局面は大きく変わるのです。

細田守監督の映画『時をかける少女』において、クラスメイトの友達が乗ったブレーキが壊れた自転車は踏切に突っ込むという暴走事故を起こし、それによって千昭くんは時間を戻し、今まで黙っていた自分は未来人であるという正体を真琴に打ち明けるきっかけとなりますし、ジブリの近藤喜文監督の『耳をすませば』では、早朝、とっておきの日の出を見せたくて自転車に乗った聖司くんが雫ちゃんを乗せて走り出すとき、お互いの気持ちをはすでに、最後の世界最高の告白にむかって勢いよく疾走しています。新海誠監督の『君の名は。』においても、間近に迫った隕石落下の厄災から地域の人々を守れるかどうかというクライマックスのシーンで、三葉ちゃんが力いっぱい漕ぐ自転車が重要な役割を果たしていました。その想いはやがて最後に美しい奇跡を生むでしょう。自転車はときに視聴者の感情を動かす力をも担うのです。

きっと、たぶんそれは自転車という乗り物が、今も昔も変わらぬ青春を示すアイテムだからなのでしょう。考えてみれば、自転車の二人乗りって学生時代だけに許される特権ですものね。そう、年頃の(恋に落ちた)男の子と女の子なら特に。

(それにしても、うーむ。日本の誇る三大青春アニメ―――凄まじい殺傷力を誇る胸キュンときめき鬱映画に、そろって自転車が登場するとは、自転車の持つリア充パワーおそるべし)

最後に、近年見た自転車に乗るシーンを描いたアニメ作品の中で、ぼくがいちばん胸に残った作品は『のんのんびより りぴーと』で、主人公のれんちょんが補助輪を外し、一生懸命自転車に乗る練習する第十話のエピソードです。

膝をすりむいても、転んでも、一生懸命練習をがんばるれんちょんもさることながら、それに手を貸さずにじっと見守る駄菓子屋のおねーちゃん(楓ちゃん)の姿、そしてラスト、ついに自転車に乗れるようになったれんちょんを見送るその優しいまなざしは本当に素敵です。

となりのトトロ 

2016, 09. 20 (Tue) 00:30


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テレビの再放送、DVDその他でもう数えていないくらい見返した『となりのトトロ』ですが、先日なぜか母親と一緒に見る機会がありました。

トトロなんてもう全カット頭からおしりまで諳んじて言えるぜ、と豪語するぼくですが、母と並んで見るのは初めての経験だったので、ちょっと新鮮な気持ちで観賞することが出来ました。や、やっぱり文句なしに素晴らしかったですね。良い映画はいつどこでだれと見ようと良い映画なのだと再確認しました。いい年して泣くのは恥ずかしかったからがんばって我慢しましたけど。

うちの母親はとなりの家のおばあちゃん役の北林谷栄さんに感銘を受けたらしく、「すごい役者さんだねえ」としきりに感心していました。たしかにあの方の声は凄いですね。声のみで説得力と存在感を作品にもたらすあのパワーは、今日ではもう目に(耳に)することは出来ないものなんでしょうね。

サツキちゃんとメイちゃんも健気でかわいくて、カンタくんも優しくて、ほんとうに大らかな多幸感に満ちた作品でした。ぼくは『崖の上のポニョ』もかなり好きな人間なのですが(あんなに子どもを描けている表現は他にありません)、トトロからポニョまで宮崎駿監督が誠実にたどってきた一連の作品の、そして創作の遍歴を考えると胸が熱くなりますね。

宮崎監督、引退撤回をしてカムバックしてまた新作を作ってくれないかなあ。
などとと、尽きせぬ願望を抱いてしまった一日でした。

きんいろモザイク 

2016, 09. 12 (Mon) 00:30


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今回はアニメのお話です。

ブログで映画、それも最新の映画ではなく昔の映画の話ばっかり書いていると、こいつは毎日古い映画見てニヤニヤしているだけの奴だとおもわれがちですが、そんなことはありません。ぼくだって現代的な作品や今話題になっている最新の作品を見たり読んだりしますし、結構好きです。(なぜか弁解めく)

たしかに、今読んでいるのは藤沢周平さんの『よろずや平四郎活人剣』と宮尾登美子さんの『櫂』だし、先週見た映画は『陽暉楼』に『鬼龍院花子の生涯』だし、昨日京都から帰ってきたばかりですが、でもそんなぼくもなにもかも忘れて高純度のエンターテインメント作品に惑溺するときがあります。アニメもそのひとつです。

そんな中で最近個人的に大好きになったアニメは原悠衣先生原作の『きんいろモザイク』です!
放送開始の頃から滅茶苦茶好きで、もちろんブルーレイも全部持ってます。一期と二期がありますが、どちらも何度も繰り返し見るくらい大好きですね。

どこが好きと問われれば、やはりとにかくかわいらしいところでしょうか。お話も会話も雰囲気もキャラも音楽もぜんぶかわいい。見ている間、幸せで溶けそうになります。でもそのくせ意外と深い話になったり、優しいオチが付いたりとあなどれません。

メインキャラクター五人はもちろん全員かわいくて好きなのですが(ほのかちゃんも)、強いて一番好きなキャラを選ぶとしたらアリスちゃんでしょうか。ぼくが『転校生』という存在に惹かれるという部分もありますが、ショートホームステイをした女の子が忘れられず、彼女に会いにはるばる異国までやってくるその一途さと行動力、妙に日本通なところ、なによりその愛らしいところが好きです。
でもこれだけピュアネスを体現したキャラクターでありながら特に目立たないところが彼女の、そしてこの作品の一番凄いところかもしれません。他の四人のパワーが凄すぎますものね。

ともあれ映画の公開がもうすぐ始まりますけど、楽しみです!